Analog, Sound and Else

Vol.0
Aug. 8th '97

<アナログ回路> <音響> <いろんな話>の月刊雑誌

発行責任者:大塚 明

ごあいさつ

 インターネットは現在、日進月歩(時進日歩?)、百花繚乱、曖昧混沌、暗中模索、船頭多数で船山に登りかねない活況を呈しています。いずれにしても、日本だけで数百万人のユーザーがいるのは事実です。ここで何か面白いことを始めるのもまた一興。月刊で、紙のメディアにきわめて近い「雑誌」を作ることにいたしました。今回は、その0号。予告編ともいうべきものです。
 さて、この「雑誌」は、タイトルにも示したように、広い意味でのアナログ技術やアナログ的思考をひとつの柱といたします。さらに音楽、さかのぼって音そのものと、その技術面や社会的な背景も守備範囲です……となると結局、一応の中心線はありながら、内容は「何でもアリ」の総合誌になるかもしれません。こればっかりは、やってみなければわからない。無責任なようですが、どんな雑誌になるか見守ってやってください。
 雑誌ですから、当然ながら編集長というか発行人というか、責任者が必要です。その任には不肖私・大塚があたります。自分で原稿を書きながら編集・発行も兼ねるなど、実は大きなタブーなのですが(最近の出版界では当然のこと?)人材不足・資金困窮のおり、致し方ありません。資金といえば、この雑誌はヒモ付きではありません。つまりスポンサー無し。しかも購読料は無料! 運営資金を捻出するために、私の工房から「産地直送」ショップを設けます。詳しくは次の「予定内容」をご覧ください。
 とりあえず、この雑誌の主旨に賛同した、私と悪友の原稿でスタートします。創刊1号は9月10日に発行の予定です。見に来てください。

1997年08月08日 大塚 明



予定内容(順不同)

History of Recording

担当ライター:小沢 靖

 レコーディングにまつわる面白話や脱線話を、1回完結で連載します。とはいえ、ライターの性格からして、タイトル通りの「ヒストリー」になるかどうかは疑問。アンダーグラウンド的なマニアックかつアカデミック(?)な内容が期待されます。

虫返しコーナー

担当ライター:大塚 明

 古今東西の様々な事件や出来事のうち、ウヤムヤのうちに消滅させられそうな話をムシ返して検証し、可能なら推論する企画です。書かれると都合の悪い人たちもいるでしょうが、マスコミが報道しない以上、誰かが騒がなければなりません。最初はあのJAL123便墜落事件をムシ返そうかと思っています。

★予定されている読み物記事は以上です。ただ、予定=未定ですので、ご了承ください。

Handmade Project 電脳版
担当ライター:大塚 明
(もしかすると、たまに小沢 靖)

 一部の“老人”はご存知と思いますが、1992年までギターマガジンに不定期掲載していたエフェクタ類(もちろんアナログ回路)の自作コーナー、オンライン版です。必要な全データ(回路図、プリントパターン、パーツレイアウト、結線図、パーツリストetc,)を、図版や写真を多用して公開します。好評だった(と思う)珍品堂と懐古軒の漫才は、復活するかどうか検討中。ま、私のことですから、慣れてくれば何を書き始めるやら……。
 今度はエフェクタに限らず、楽器そのもの(まがい)とか録音やビデオ関係の機材も、好き勝手に作らせてもらいます。とりあえずのメニューは、ビンテージスタイル+αのファズ、単なる発振器(アナログだぞ)、生録用マイクアダプタ、良い音のヘッドフォンアンプ、ビデオ信号デバイダなど(順不同)を毎月作るつもりです。たまには旧作も混ざるかもしれません。

珍品堂アナログ店

店主:珍品堂代理 大塚 明

 上のHandmade Projectで作った機材などをキットや完成品として通販するお店です。
 キットといっても、なるべくいろんなレベルのお客様に対応すべく、各機材について、次の4種類の販売方法を考えています。
 1:基板だけの販売……エッチングして穴あけ済みの基板を売ります。
 2:基板+基板上パーツセットの販売……いわゆる秋月キットのスタイルです。
 3:完成基板の販売……パーツをハンダ付けし、動作テストまで完了した基板ユニットです。
 なお、2と3には、ヴォリュームやケースなどの外付けパーツも、希望があれば用意します。
 4:完成品の販売……使いたいけど作れない人のために、動作テスト済み完成品も用意する予定です。ただし、メーカー品のような「完全補償付き」ではありません。ツマミが取れた、くらいのことでは修理しません。あくまでも自作の補助的な意味での完成品販売とお考えください。
 ★各製品には、初心者にもわかる説明書を付けたいと思っています。
(ご注意:当店の作業人員が1人+αなので、モノによっては「即納」はできないと思われます)

 どんなキットが出てくるか、来月をお楽しみに。注文方法や送金方法、納品方法などのルールは来月、店がオープンしたときにお知らせします。

 ギターマガジンやS&R誌で製作記事を書いていた頃から、キットのご希望や完成品のオーダーがかなりありました。当時は非常に忙しく、そういったご要望にはまったくお応えできない状況でしたが、これからはOKです。また逆に、みなさんが「これなら作れそう」「作ってみたい」と思うものを優先的に製作するつもりです。なんせ編集長は私ですから!
 そして、お金に余裕ができれば(まあず無理だろうな)汚い店を借りて、オンラインではなく、地面に足の着いた「珍品堂アナログ店」を開き、自作機材やビョウキ気味の音楽CDを置いて、みなさんの溜まり場にしたいと、見果てぬ夢を見ております。

その他のお知らせ

 本誌(あえて「本誌」と言います)は、限りなく紙の雑誌に近いポリシーで発行いたします。そのため、読者諸氏が書き込めるボードは設けません。しかし、ご意見、ご感想、ご希望、投稿は歓迎いたします。E-mailでも郵政省メイルでも結構です。
E-mail:asl@po.teleway.ne.jp  郵政省メイル:〒175 東京都板橋区徳丸3-15-13-505 大塚 明

 本誌上の著作権は、すべて該当のライターに帰属します。商用での転載はお断りします。その他の転載・引用については、事前に該当ライターまたは発行責任者に文書で了承を得てください。