珍品堂アナログ店
再開日 2003年02月11日〜〜更新日 2017年05月25日


━ 謹 告 ━

 多くの皆様にご愛読いただいているHMP3(エフェクター製作講座)。現在、多くの書店で品切れになっております。版元の洋泉社に問い合わせたところ、再版するかどうか協議中とのことでした。ただ、現状の「紙」本不況の折、見通しは明るくありません。正直にいえば、極めてダメに近い灰色と思われます。すでに第二版まで出ている本だけに、私としても残念で仕方ありません。

 と、悔しがっていてもラチがあきません。もし仮に再版不可となった場合にはpdf版で頒布させていただくつもりでおります。来月(2017年5月)初めには結論が得られそうですので、決まり次第、なるべく早い時期に頒布を開始いたします。どうかそれまで、しばらくご辛抱ください。 どうしても紙の本をお探しの方は、地方の大きめの書店にはまだ在庫がある可能性があります。大都市圏では絶望です。Amazon等で馬鹿みたいな値段で売っている業者がおりますが、あのように他人のフンドシで相撲を取るハイエナたち(ハイエナに失礼ですね)は好きではありません。再版かpdfをお待ち願いたいと思っております。

 一昔前なら、第二版も完売した書籍を増刷しない理由はありませんでした。しかし現在、町の本屋が激減し、残った数少ない本屋でも「専門書」は扱わなくなっています。なお、私の本は専門書に分類されるそうです(分類したヤツのセンスを疑うなあ)。
 つまり、どの版元も流通ルートを極端に狭められている状態で、長期にタラタラ売れる本は作れず、一挙に売れる新刊しか手掛けられなくなっています。ネット本屋は便利な反面、日本の出版文化を破壊するものでもあるようです。まあ、ネット自体が必要悪みたいなものですが。

 こんな状況に黙って負けているわけには行きません。これを機会に、私も次なる本を始める気になりました。HMP4です。大きく分けて二つのアイディアがあり、どっちにしようか真面目に考えています。どちらになるにせよ、楽器系の自作本としては新しい方向性を目指すつもりでおります。気長にお待ちください。

2017年5月25日 大塚 明




運が良ければ動くかもしれない危なげなキット。しかし、いかにも安い。
300円で手に入れたMade in Chinaの「8038ファンクションジェネレータ」
動作がヘンなら直せばいいのだ。手に入れて困ってる人、これから買う人、読んでね。
心臓部が動いたら、もっとマトモな測定器に仕上げたくなる。これ人情。
コンコルド効果を知らないわけでもないが、とりあえず突っ走るのが私の信条。
どこまで付き合うかは皆さんのご自由に。でもまあ、かなり良さそうな気配の現状。

NEW
世紀の傑作では絶対ないけれど、とりあえず実用機になった。
30年以上前の石だって、ちゃんと使えば立派に動く。新しい石よりいいかも。
そうか、アナログ石とクルマは退化してるんだ。昔はエレガントだったなぁ。
番外地の地下に怪しげな気配が……、なんと地下工房が出現したらしい。
そこでは禁断の機材製作が行なわれているという。
怖れを知らぬ勇者なら、一度は立ち寄っていただきたい。
地下工房はさらに地中深く潜行し、禁断世界のその先へ。
狂気のマグマに触れた途端、何故か正気に戻ったようにも見えるのだが……
果たして正気か見せ掛けか。判断は読者にお任せしよう。
地には平和を、生きとし生けるものに愛を。って言うだけなら簡単さ。
キュウリとナスと渋茶と柿の実、凡庸を気取るその裏で、既に戦いは始まっている。
ついにパワーアンプに手を付けた自制心なき実態を皆様にお見せしよう。
鳴り物と光り物は昔から大好き。なら雷は好きだろう、って? それはちょっと。
でも雷のように鳴るアンプは好きかもしれない。好きかどうかは作ってみなくちゃ。
幾つになっても実行力が大切。考えてるだけじゃダメ、手を動かせ……の結果がこれです。
番外地4丁目の住人は、どうやらパラノイアでマゾでナルシスト。
わざわざ難解な回路を選び、必要以上に詮索しては謎が解けたとほくそ笑む。
常人には付き合いきれないはずだけど、これを読んでるアナタなら大丈夫。寄ってやってください。
もうパワーアンプは作りすぎた。PA屋とか名曲喫茶でも始めるならともかく、
そろそろ製造休止したほうがいい、とやっと気付いた。
そこで最後にふさわしく、ネコも踊り出す高品位アンプを発表しよう。かなり良いです。
私の今後に絶対必要! と堅く信じて作ったチャンデバ。
これさえあれば得体の知れないウーファ、素性の不確かなツイータも怖くない。
もしかすると、これまでで一番役に立つかも。試作機ではありますが、とりあえず公開。
ネット記事の利点は、未解決の問題も半端に記事にできること。紙だと怒られるよね。
今回は悪戦苦闘の第一弾。いろいろ試すが解決しないデバイスについて。
同時進行ドラマ風に書いてみました。できれば同時進行で追試もお願い。
復讐とは単なる仕返で、個人の鬱憤晴らしである。世のため人のためではない。
ましてそれを正義の行為に置き換えるなど、まったくの問題のすり替えだ。
時として「江戸の仇を長崎」だったり、単なる八つ当たりだったりするのも致し方ないのだ。

HA12022の不思議なピンと概略
 ずーっと前に製造中止になった日立のVCA石、HA12022。
 その、わかる限りのデータです。
 何で今更? 理由は左のカコミをクリックで。正味の話、
 書きたいから書いただけですが、誰かには便利かと。
 で、問題の石を使ったトレモロが右。クリックで飛びます。

 すべて解決の決定的データが発掘されました! (2017年3月9日追加)
 VCAフリークだったK氏からいただきました。疑問氷解、感謝の言葉もありません。
 ここから跳んでください。


自作とも電気とも関係ない駄文集。
電気実用講座のフロクと未発表の作品?いくつか。
うんとおヒマな折にどうぞ。
(新作、桃太郎異聞、追加しました。2014年11月19日
 あるいは怨霊でいっぱいの空、追加しました。2015年01月14日)


★ サウンド・クリエイターのための 電気実用講座 pdf版 ★

初版から28年、版元さんのド根性で生き残ってきた実用講座、ついに年貢・店賃の納め時らしく「とりあえず増刷なし」となりました。これほどの長寿なら赤飯ものの大往生ですが、HMPを出している以上、私としては「めでたいな」とも言えません。そこで緊急発売です。
本文ページ全部を印刷用と閲覧用にpdf化し、カバーと帯も原寸jpgファイルで入っています。いくらかでも紙の本のテイストを味わっていただければうれしい。本当は紙の本がいいんですけどね。
左の表紙アイコンで案内ページに飛びます。詳しくはそちらで。
2013年09月18日 記



★ ハンドメイド・プロジェクト ver.3 ★

構想20年、製作・制作期間24ヶ月、総製作費はたいしたことなく、HMP ver.3が完成しました。
ファズいっぱい、揺れモノ少々、その他もろもろ、全26作の構成です。
待っててくれた人、お待ち遠さま。初めて見る人、よろしくお願いします。
3冊目ともなると、やはり書きたいこと中心になってしまいます(前の2作もそうですが)。私のヨタ話にお付き合いください。
左の表紙の絵をクリックすると、内容紹介というか工作サポートのページに飛びます。製作物について、ここで詳細がわかるはずです。また、書籍発行が未定だった11年7月に発表したパイロット(無料)版も、このページから開きます。
2011年10月26日 記(2013年9月更新)


★ ハンドメイド・プロジェクト V1 & V2 pdf版 ★

たかが古本がヤフオクで法外な値段?これはいかんのです。清く正しく貧乏な自作者のために、ver.1とver.2をpdfにして1枚のCD-Rに焼きました(多少清くなくても正しくなくてもいいんですけど)。
記事を読む、コピー製作するにはこれで充分。紙でできた本物が欲しいのはわかりますが、私の手元にも1冊ずつしかありません。電子ブックが主流になると根拠なく言われている現在、時代を先取りする、と思えば、いくらか気分いいかもしれません。
少し詳しい内容・入手法などはここから飛んでください。
2009年11月18日 記



★ ハンドメイド・プロジェクト ver.3 パイロット版 ★

ver.2と3の間、長期間お待たせしました。前作公表時に生まれた子供は高校生。2世代分の歳月が流れました。
ひとえに私の無気力が原因でしょう。でも、無気力なのが私の常態。無理をしないのが身上です。
とはいえ、いくら何でも「これはヤバいんと違うか?」とちょっとだけ思い、ver.3 を執筆したわけです。
やっと原稿が終わったとき、本に収録できなかった製作物を集めて(といっても2機種)、PDFでパイロット版を作りました。
HMP3のページから飛べます。ご自由にダウンロードしてください。

その後、製作意欲が暴走し、BBDモノを乱造した惨状も併せてファイル化しています。よろしかったらどうぞ。

ところで、気になるのは珍品堂と懐古軒のその後。
珍品堂は相変わらず儲からない古道具屋でぐづぐづ生きているようです。
懐古軒は、誰にも断らずにふらっと旅に出たとのこと。一体どこにいるのやら。
この件は、またあらためて。

20011年07月06日 記 2011年11月03日、2013年07月20日 加筆

お知らせ:私たちのブランド「Noah's Ark」と非常に良く似た「NoahSARK」または「NoahsARK」が楽器業界に存在します。池部楽器店様の製品で、同社は2004年1月に「Noah's Ark」という商標の権利者となっています。この件に関し、先方様と話し合いをいたしました。内容と現在までの結果を、非常に長文ですが掲載いたします。ここからジャンプしてください。
 とはいえ、私たちの製作物と混同される方がいるといけませんので、できましたら「あれは珍品堂製品じゃないよ」と多くの人にお伝えいただけるとありがたいです。
 状況に変化があった場合には、なるべく早くまた報告いたします。(2005/03/06記)

 上記文書を掲載した後、池部楽器店から「今後一切話はしない」旨の通告を受けました。理由は、該当文書を公表したからであり、それによって池部楽器店は「傷ついた」からだそうです。先代米大統領ブッシュの倫理観が私たちには理解できなかったことなど、世の中には理解不能な感覚が沢山あります。そもそも、最初にクレームめいたメールを下さったのは先方です。SHUT OFFで問題が無いのであれば、これで全部解決と致します。私たちはNoah's Arkです。(2007/02/10記)

 2013年7月現在、池部楽器店様のノアズアークなるブランドは存在します。要らぬ誤解を防ぐため、私たちのステートメントは公表を続けます。(2013/07/20記)



★Fazz Factually  ★FZ-1シリーズ  基板ユニット・パーツセット 数量限定で頒布します
ほんとうは基板から自作してほしいのですが、最初の一歩。自信がなかったり、どこか頼りない自作者の卵のために、動作チェック済みの完成基板ユニットと、基板を含んだパーツセットを用意しました。
2機種あります。Fazz Factuallyという、どこかで聞いたことのあるような、ないような名前のエフェクタと、永遠の定番ファズFZ-1。FZ-1にはベース用もあります。詳しい内容等は下を見てください。
どちらもほぼ即納です。でも、基板がなくなり次第オワリますので、一応メール(ここをクリック)にてご確認ください。

ご注文について   ContactUs  


★Fazz Factually★売り切れました。ご希望が多ければ再発します
完成基板ユニット
基板+パーツセット

 試作機のパネルを見ていただければ、これがなんだかおわかりでしょう。ファズ、エフェクタというより「ギター用オモチャ」と言ったほうが適切かもしれません。なにしろ自分で発振するのですから。完成品は異様に高価。でも中身はとても簡単。自作するしかないでしょう。

 「完成基板ユニット」(左側)と「基板+パーツセット」(右側)を用意しました。

Fazz Fac. 完成基板ユニット 3500円 (送料込み)

Fazz Fac. 基板+パーツセット 2500円 (送料込み)

 原型機にはある”エフェクト・オン”表示のLEDは付けない設計です。あれだけ喧しいサウンドで、オン/オフ表示は必要ないでしょう。どうしても付けたい人は、フットSWに9pを使って、抵抗を1本増やせば簡単です(質問は無し、でお願いします)。

 最近また自作が流行っているようで、ニューカマーの方々も多いと思います。そこで、このFazz Fac.と、次のFZ-1の製作を中心にした「オンライン・マニュアル」を作りました。下の大きなアイコンで飛べます。


 ざっと読んでいただければ「自作とはいかなるものか」や「どの程度簡単か(難しいか)」がお解かりになるはず。いくらかでも参考にしていただければ幸いです。

【発想と構造】
 (信頼できる筋から聞いた話によれば)原型機の設計者は、Fazz Faithを作ろうとし、ゲルマ石のゲインが小さすぎたので(冬場だったのでしょう、多分)、アタマに1石のブースタを加えたといいます。そう言われてみれば、まさにその通りの回路で、スマートさは微塵も見当たりません。大胆さだけが印象に残ります。
 しかし、エフェクタは結果オーライですから、もちろんこれでいいのです。5つのVRは、多すぎて操作性を悪くしているとも言えますが、一方で、どんな音でも作れて嬉しい(使えるレンジは決まっているけれど)、とも言えます。BOSSの機械ではないからこれでいいのでしょう。私個人の設計ポリシーとは異なるものの、サウンドが充分に過激なので、遊んでいて楽しいし、使いこなせば決定的な飛び道具になります。
 Fazz Faithが元ならゲルマを使わなくてもいいだろう、とも思いました。時代によって、F.F.にはシリコン石の製品もあり、音は違いますが味は同じ。そこで、3石ともシリコンで試作してみました。定数変更の必要はあったものの、同じような音になりました。ゲルマより硬い感じではありましたが。この廉価版Fazz Fac.、リクエストが多ければ発表しましょう。


★FZ-1 [Fuzz-Tone] ファミリー★
完成基板ユニットのみです。基板+パーツセットはありません(どうしても欲しい方はお問い合わせを)

ギター用FZ-1  基板ユニット(3V版、1.5V版とも)  3600円 (送料込み)
ベース用FZ-1B  基板ユニット(3V版のみ)  3600円 (送料込み)
3V版 ギター用基板ユニット
 ギター用ユニット
 3V、1.5Vともほぼ同じです
ベース用基板ユニット
ベース用ユニット

パーツセットが無い理由:基板をなるべく小さくするため、抵抗は立てて取り付けています。その他のパーツ間隔も狭くなっています。初心者の方には非常に作りにくい基板です。基板で間違えると、最初から全部やり直しになり、基板を直しているうちにパターンを剥がす事故も起こります。そういったリスクを考えて、完成基板のみの提供とさせていただきました。

【由来】

 イギリスに渡って有名になる前のジミヘンが、キングピンズというバンドにいた頃に愛用していたのが「Gibson-Maestro Fuzz Tone」、後のMaestro「FZ-1」というファズです。1963年か64年の製品ですから、量産ファズ第1号かもしれません(可能性大)。
 初期のストーンズも使っていたと思われます。というのは、サティスファクションのイントロのファズは、どうもFuzz Toneくさいのです。時代からしてもそうですし、あの独特の音は、このファズでしか出せないものです。
 次に書くように、このファズには2つのバージョンがあります。ジミヘンやストーンズがどちらのバージョンを使っていたかは定かではありません。いずれにせよ、60年代ファズの代表作なのは確かです。
 当時、もちろんICは開発されておらず、現在では当たり前の「シリコン・トランジスタ」もありませんでした。このファズに使われているのは「ゲルマニウム・トランジスタ」が3石。今ではゲルマ石は世界的に製造中止品。流通在庫しかありません(つまり貴重な石、ということ)。珍品堂の倉庫には、まだゲルマ石がありますので、上のFazz Factuallyと合わせて、在庫がある間は提供するつもりでおります。

【2つのバージョン+ベース用】
 ところで、Fuzu Tone = FZ-1 には、異なった2種類のバージョンが存在します。基本的な回路は同じですが、一部の抵抗定数が違い、単V電池1本の1.5Vで動作するものと、電池2本の3V動作のものです。いずれにしても9V電池で動くエフェクタが当然と思っている我々には「異様な」シロモノですけど。
 今まで私(大塚)は、各種雑誌やオンラインで1.5Vバージョンばかり発表してきました。サウンドがメロウというか温かいというか、ゲルマの音がそのまま出てくるファズだったからです。(世の中に出回っているレプリカのFuzz Toneは、みな1.5V動作なのは面白いですねぇ! いえ、コピーされてとても光栄です!)
 今回、作ったのは「3Vバージョン」です。単V電池2本で動きます。サウンドは少し変わり、ちょっと元気になった印象です。といって、ゲルマの音であることに変わりは無く、そこらで売っているメーカー製の画一的なサウンドのマシンとは一線を画しています。ガレージメーカー製のレプリカとしても、非常に数少ない機種のはずです。

 上の写真のように、ギター用として「1.5V」と「3V」の2種類を用意しました。2種類の大きな違いは音ではなく(もちろん少しは違いますが)、3V版ではエフェクト・オンのLEDが点灯可能です。1.5V版ではLEDは点きませんが、エフェクト・オフ時に、いわゆるトゥルースルーにすることもできます(6pのフットSWで。結線方法は各自考えてください)。

 ギター用を発売後、何人かの方から「ベース用はないの?」という質問というより催促のお問い合わせをいただきました。そのようなジミヘンの時代に無かったものを作る気はさらさら無かったのですが、試しにやってみると・・・・・案外良かったのです。試行錯誤した結果、変更点は実にシンプルで、入出力のカップリング・コンデンサの定数変更だけ。これでベース用になります。催促(恫喝?)し続けたK氏が「FZ-1B」と命名してくれました。
 FZ-1Bには3V版しかありません。ベースの大振幅信号を扱うには、それなりに電源電圧が高い必要があるからです。もっともファズですから、電源電圧でクリップして歪むのも許されるのかもしれませんが、あまりに露骨だとFazz Toneではなくなってしまいます。1.5V版は断念しました。

 ギターにFZ-1Bをつなぐと、当然ながらローが張り出してきます。あるいはお好きな方もいるかも。しかし、元祖Fazz Toneのサウンドではなくなります。それを承知の上でお使いになるなら、また、柔らかいローの歪みをお探しなら、ギター+FZ-1Aも良い組み合わせだと感じています。

△ゲルマ回路では不可避な現象について▽
 どんなトランジスタにも起きることですが、温度が上がると素子内部の電流が流れやすくなります。逆に言えば、低温の状態では電流は流れにくくなります。FZ-1に使っている2SB77では、この現象がかなり極端に起き、周囲温度が20℃以下になると「ファズではなくなる」ことも相当な確率であります。石のバラツキで、たまには生き続けるマシンもあると思いますけれど、まずは「20℃以下では使えない」と思ってください。オリジナルのFAZZ TONEに断熱材(保温材)が入っていた意味が、やっとわかりました。
 ご購入の皆様はホッカイロと毛布で冬場を乗り切った方が多かったようです。ホッカイロはパネル面に付けるほうが効果的です(基板がパネル裏なので)。

【レプリカ製作にあたって】
(この項以下、完成品を発売していたときのコメントです。皆様の製作上の注意・使用上の注意でもありますので、あえて残します)
 このファズを作る前に、いつも困るのは「ケース」です。オリジナルのFuzz Toneは鉄の三角の箱に入っていて、とてもコピーしきれません。オリジナルのGibsonこれまで発表してきたのは「製作記事」ですから、再現性(正しく作れば必ず初期性能が得られる)を重視し、作り易さも考えて、いわば妥協しながらケースを選んでいました。今度は「完成品」なので、多少作りにくくても構わないわけです。
 そこで、オリジナルのヘンな三角形は無理としても、リアパネルに2ボリューム、サイドに入出力というコンセプトは踏襲し、さらに小型に組んでみました。使用したのは、傾斜ケースとしては最小のタカチTS-1Sです(サイズ・重量は、100W・95D・45H、約230g…電池込み)。冒頭の写真がそれです。
 コントロールについても、オリジナル機はファズのかかりを調整するヴォリュームが使いづらかったため、少し工夫してスムーズな調整が出来るようにしました。サウンドはまったく変わっていませんのでご安心を。(俺はオリジナル通りの、使いにくい方がいい! という方には特注で対応します)
 このマシンでは、ファズのかかりを最少にするとコードも切れます。ディストーションとは一味違った「ファズのコード」です。ということは、非常に弱いファズも可能なわけで、原音かファズ音かわからなくなるといけませんから(そんな人、いないでしょうけど)エフェクト・オン時にLEDが点灯するようにしました。1.5V版では点灯は無理です。もちろんオリジナルにはLEDなど付いていません。
 ですから、厳密には「レプリカ」ではないと思います。サウンドは完全にレプリカですけれど。

【使用上のご注意】
まず「すべてのボリュームはフルテンでなければ気が済まない」ギター弾きの方は購入を断念してください……決して傲慢に書いているのではありません。そんな使い方では、まず音にならないからです。
FZ1正面パネル  古い設計のエフェクタは、付いているボリュームがすべて意味を持ち、それらを最適なセッティングにして「自分の音」を作るように設計されています。このマシンもそうです。
 リアパネルの2個のボリュームのうち、ATTACKというのがファズのかかり方を決めます。最少にすればコードも切れますし、最大では、まあドーショーモない音になります。ただ、このツマミを回すと音量も変化します。それをVOLIMEツマミで最適な音量にします。ですから、どちらか片方だけいじればいい、というものではありません。ヴィンテージ・エフェクタはみなそうです。

最初はベースには対応していませんでした。オリジナルの回路はギター専用の設計ですので、FZ-1もベースを入れるとローの無い悲しい音になります。理屈では、簡単に「ベース用」も作れますから、FZ-1Bになったわけです。(あまり「簡単」ではなかったなぁ)

アルミケースなのでジャンプ着地でのスイッチ切り替えはしないでください。ケースが「陥没」するかもしれません。といって、それほどヤワではありませんから、普通に使っていただければ、まったく問題はありません。仮に「陥没」すると、このマシンでは表面パネルの裏側に電池・プリント基板が超強力テープで固定してありますので、修理には多大な労力を要します(最初から作ったほうが早いですね)。

LEDはエフェクト・オン表示です。パワー・オンではありません。VOLUME表示とATTACKの間にある透明っぽいのがLEDです。エフェクト・オンで赤く光ります。このマシンのパワーは、出力ジャック(AMP表示)にプラグを差すことでオンになります。回路自体の消費電流は非常に小さく、LEDが無ければ電池は1年以上もちます。電流をくってくれるのがLEDです。回路電流の10倍以上も流れます。そこで、エフェクト・オン時のみ光るようにしました。本格生産(そんなもん、あるのか?)に入った際には、「LED無し」のオーダーもOKの予定です。ま、単にLEDに行っている2本の配線を切っても、光らなくなりますが……。

電池交換には少し気を付けてください。小さなケースにまとめるため、またオリジナル機の構造を少しでも継承するため、入出力ジャックは底板側面に付いています。マシンの内部電池交換は、パネル前後の4個のビスを外し、表面パネルをそっと上に引き抜いてから右側に置きます。左のような感じになります。このとき、パネル間を配線材が渡っています。頑丈にハンダづけしてありますが、あまり強引にやると切れることもあります。(本当は、この構造は大嫌いなのですが、小さくするため仕方ないのです)
 電池はアルカリをお薦めします。LEDが無ければ一番安いマンガンでも構いません。電池ホルダ、基板とも、このマシンではビス止めしていません。強力両面テープで固定しています。これまでの経験から、両面テープでも充分な強度が得られると考えたからです。もちろん、無理に剥がそうとすればハゲますが。


★SUPER GONG2 (Ring Modulator)★

Super Gong2 Photo
 ごめんなさい!予定台数が完売しました。
 製作する余裕ができ次第、受注を再開いたします。
 と、言いたいのですが、過去記事と思ってください。

 完成品のみの販売でした。 価格:27000円

 つまりHMP1と2で発表したリングモジュレータです。乗算器は1496、キャリア発生はオペアンプの発振回路で、発表したものとは定数が少々違いますが、所詮はリング、出音は同じようなもの。ケース内は写真でどうぞ。天板に信号・キャリア系の全回路があり、電源は底板にマウントされています。
 製作はかなり面倒。特にケース加工がやっかいです。とりあえずリングを作りたい人には、これではなくLMC567を使ったThing!Modulatorをお勧めします。製作記事はこちら。出音は違いますがリングです。Thing!で満足できないければ、やはり1496を探すことになります。

Super Gong内部


= 凶器エフェクタの会 =

 自作で身を持ち崩そうとしている人、その予備軍による秘密の会があります。どうやら本部は関西方面のようですが、誰もそのアジトを知りません。会といっても別に何をするわけでもなく、会則も会費もありません。「会員になった!」と思うだけで、あなたも今から凶エフェの人です。

 会員になったところで権利も義務も特典もありません。そんじゃまったく意味ないじゃん。はい、意味なんかないのです。自作に意味がないのと同じこと。それでも何年かに一度は「セミナー」という集会をやっています。セミナーは誰かが言いだしっぺになったときに開かれます。言いだしっぺになるのに資格はありません。

 凶器エフェクタの会の「そもそも」と過去の活動?をまとめました。左の看板を度突くと飛びます。


昔々のオンライン古雑誌 Analog,Soud and Else 全巻です。小沢氏と二人でタラタラ作りました。下のアイコンをクリックするとメニューページに行きます。



このページの文章・グラフィックすべての著作権は著作者(大塚明)に帰属します。事前に文書による承諾が無い限り、いかなる目的であっても、引用・転載等はお断りします。ご連絡いただければ、事情の許す限りご希望に添いますので、ぜひ事前連絡をお願いいたします。