珍品堂アナログ店
再開日 2003年02月11日〜〜更新日 2008年08月20日

 

第4回大阪セミナのご案内 1年半の沈黙を我慢できなくなった我らの勇者たちが、セミナ発祥の地=東大阪で、再び狂乱の一日を企画しました。今回の会場はライヴもできる大型スタジオ(爆音規制なし!)。さらに、「楽器自体を作っちゃう」アナログシンセ自作者諸氏とも共闘! 参加費据え置きで豪華弁当付き! これに参加せずしてどこに遊びに行く? ・・・・・と、まぁ要するに、面白そうだから皆さん来てください、ということです。自作を始めたばかりの人も大歓迎。理論より実践じゃ〜!が信条ですから、年齢も経験も関係ありません。どうか安心してご参加ください。右上の赤いアイコンで詳しい案内ページに行けます。(このページ以外にも同内容が凶器のページhttp://www.mit-senf.com/index1.htmlに掲載されています)
(2008年08月20日記)

過去のセミナの様子などは、以下のページでごらんください

●凶器エフェクタの会のポリシー、第1回セミナの予告と報告は、こちら
●第2回セミナの予告と報告は、こちら
●第3回セミナの報告はここに書いてあります。
●第1回目、第2回目、忘年会(?)の様子は写真中心の別サイト「報告所」でご覧になれます。
●連絡、ご質問などのために連絡用掲示板もあります。どなたでも書き込み可能です。ぜひお立ち寄り&書き込みを。

 




*このページ、「店」とはいいながら何も実売してなくて申し訳ないです。最近、特にFZ-1ユニットのお問い合わせが増えています。予定ではありますが、近々限定数量であっても生産を再開するつもりでおります。お問い合わせいただいた皆様にはメールでお知らせいたしますので、どうか気長にお待ちいただければ幸いです。どうかよろしく。(2007/04/14記)

お知らせ:私たちのブランド「Noah's Ark」と非常に良く似た「NoahSARK」または「NoahsARK」が楽器業界に登場しています。池部楽器店様の製品で、同社は2004年1月に「Noah's Ark」という商標の権利者となっています。この件に関し、先方様と話し合いをいたしました。内容と現在までの結果を、非常に長文ですが掲載いたします。ここからジャンプしてください。
 とはいえ、私たちの製作物と混同される方がいるといけませんので、できましたら「あれは珍品堂製品じゃないよ」と多くの人にお伝えいただけるとありがたいです。
 状況に変化があった場合には、なるべく早くまた報告いたします。(2005/03/06記)

 上記文書を掲載した後、池部楽器店から「今後一切話はしない」旨の通告を受けました。理由は、該当文書を公表したからであり、それによって池部楽器店は「傷ついた」からだそうです。米大統領ブッシュの倫理観が私たちには理解できないことなど、世の中には理解不能な感覚が沢山あります。そもそも、最初にクレームめいたメールを下さったのは先方です。SHUT OFFで問題が無いのであれば、これで全部解決と致します。私たちはNoah's Arkです。(2007/02/10記)

 

■FZ-1シリーズの基板ユニット、予約のみになりました(ごめんなさい)■

 下記のような事情で製作したFZ-1B、これが想像以上にご好評で、あっという間にエッチング済み基板が底をついてしまいました。現在、在庫ゼロです。そもそもFZ-1の1.5V、3V、FZ-1Bは同じ基板でしたから、この事態は「FZ-1シリーズが作れなくなる」ことを意味します。なるべく早く追加の基板を作るつもりではおりますけれど、ver.3との関係もあり、いつ作れるか心もとない限りです。で、とりあえずFZ-1シリーズ全部について、Super Gong2と同様、予約受付だけにさせていただきます。基板を作って、受注生産状態に一日でも早く戻れるよう努力いたしますので、どうかご了承ください。
 なお、現在受注しているユニット、完成品については、基板は確保してありますので、出来上がり次第お知らせいたします。(納期の大幅遅れ、申し訳ありません)

 FZ-1を発売したときから「ベース用はありませんか?」というご質問・ご要望・ご要求・ご請求・ご恫喝をいただいてきました。無いですよ、そんなもの。だってFZ-1はジミヘンが使っていたんだから、当然のごとくギター用です……なんていう言い訳は、どうやら通用しないようです。あまりの圧力に屈し、回路をちょいと変更して「ベースでも使える」ユニットを作りました。もちろんギターでもOKですが、サウンドがボトムヘビーになりますので、一応「ベース用」といたします。
 くわしくは、ずっと下のFZ-1のところを見てください。まあ、たしかにFZ-1の効果がベースでも得られたら、そりゃオイシイことは確かでしょう。特に今の(fuckin')J-pop風コンプの音に飽き飽きしている(私もそうです。聴いてると気分悪い)まともなベーシストの方々には歓迎されるはず。寒いと鳴らない虚弱児のFZ-1と知りつつのリクエストですから、これはお応えするしかありません(ベース用も寒さには弱いです。実験済み)。
 ただ、私の現状において新しい製品を出してご注文が増えると、ver.3の作業時間がその分だけ減ってしまいます。単純な引き算なのです。そこで、リングは作りにくいため完成品供給しかありませんが、FZ-1は簡単ですから、この際、完成品での供給を一時中断させていただきます。ギター用も含めて、すべて基板ユニットでの販売とさせてください。1台でも自作経験のある方なら楽に解読可能な「結線図・回路図」を付けます。ただし、現在ご注文いただいている完成品は、お約束通りに完成品としてお引渡しいたします。
 このベース用のFZ-1ユニットの名前は「FZ-1B」といたします。勝手に命名してくれたのは石川県のK氏で、どうやら不失者に劣らぬ「ご迷惑バンド」のベーシストのようです。Thanks! また、ベース用ユニットの試作・製品化を執拗に迫ってくださった神奈川県のT氏をはじめとする6人の方々、やっぱりThanks a lot!
 今のところベース用は3V版しかありません。1.5Vでも動くには動きますが、ベースの大出力によって歪み方が変わってしまうのです。クリップ歪みが混ざるわけです。これはこれで面白いにしても、「FZ」という名前から少し離れてしまう気がします。で、当面は3V版だけにさせてください。まあね、どーしても欲しい人には作りますけど……。
 んなわけで、珍しくも当店の「新製品」のご案内でした。ジャンプするタグを付けるのが面倒なので、スクロールで移動をお願いします。(実は、アンカータグを忘れてる!)

   ver.3の進行具合については「ver.3情報」でグチ半分に書いております。(3月12日以来更新していません。ごめんなさい) 近日中に更新する気だけはあります。
 また、ほぼ1年前の記事「思わぬ波紋」もサーバー空間に余裕があるので残しておきます。お暇な方は読みに行ってください。(私のサーバー空間が、料金は同じままで一挙に10倍=150MBになりました! ハイテク万歳! インフラ無きIT競争に感謝!)

ご注文について 基板ユニットについて補償について
特注品。カスタマイズについて私たちの正体Contact
(付記:今でもまだ、昔の「ASL」バックナンバーをお探しの方がいらっしゃるようなので、フルセットを圧縮ファイルで掲載しようと考えています。いつになるやら……)


★SUPER GONG2 (Ring Modulator)★
★このマシンは珍品堂サイト限定版です。次期バージョンはver.3で製作データを公開します★
Super Gong2 Photo  
ごめんなさい!予定台数が完売しました。
時間ができ次第、受注を再開いたします。予約のみお受けします。

 完成品のみの販売です。 価格:27000円
 配送は郵パックの予定です。(送料はご負担ください)
 すべて受注生産ですので、予約にて対応させていただきます。
 ご予約は(こちら)で承ります。納期は、現在のところ1ヶ月です。

[仕様]
 電源:AC100V。電源回路内蔵。±15V動作。
 ケース:タカチTS-11
 適合入力:ギター/ベース出力およびキーボード類の(絞った)出力
 コントロール:キャリア周波数調整用SHIFTとFINE、原音ブレンド用BLEND、
          エフェクトON/OFFフットSW、ローブーストフィルタ
 使用IC:キャリア発生=8038CC、バランスドモジュレータ=1496N、他4558
 キャリア周波数:約80Hz〜14kHz(サイン波)
 フィルタ:エレハモ風ローブースト、ON/OFF可
その他はキリがないのでここまで。ご不明の点はご質問ください。

 エレハモのフレケンシー・アナライザーの構成を継承した、楽器用としては多分最も過激なリングです。
 昔、アナログシンセを試行錯誤で作っていた頃から、リング・モジュレータには執り付かれていました。ま、それ以前にもSSBの送信機製作で似たような(動作原理は同じ)ものを作ってはいましたが、これがモロ低周波になり、「音程を変える」エフェクタ、しかも「どんな音程になるかわからない」スリル満点のエフェクタになると、誰が作らずにいられましょうか? で、もちろんHnadmade Projectの初版でも作りましたし、ver.2でもエレハモのコピーを試みました。今回のマシンはver.2マシンのリメイクとも言えるものです。設計意図として、原音にはあまり注目せず、エフェクト音を得ることだけを主眼としています。
 ですから、使い方にもよりますが、完全にリングの音にした場合にはメロディーは弾けません。効果音の音源として使うなら最高です。ギターでの使用を前提に設計したものの、結果としてベースでも(ベースの方が?)面白い効果が得られます。でも、リングのチューンを外すと、結構まともなエフェクタになります(メロも弾けます)。ファズに近い音色ながら、ファズともEQ系とも違う独特のバリエーションが作れます。どう使うかはユーザーの皆様にお任せします。100人が100通りの使い方をなさると思いますよ。
 価格は27000円、高いですねぇ!決めた自分でも呆れますが、使用パーツ自体が高価で、製作の手間(1台につき3日程度)を考慮すると、こうなってしまいます。設計・試作の、いわば開発費は入っておりません(これは道楽の部分ですから)。そんなわけで高価格はお許しください。
 さらに「数量限定」でもあります。もうICが無いのです。幸いなことにIC(8038CC)が10個ほど追加入手できましたので、7月13日現在、あと10台は製作可能です。その後は……わかりません。次期バージョンではICが変わり、さらに10台程度なら製作可能です。実は、その次のバージョンも試作中で、使用ICを米国から輸入できれば、数量無制限で作れます(ただし回路構成は変わります)。
 詳細は以下の本文をご参照ください。なお、FZ-1は3V版、1.5V版とも、基板ユニットのみ継続して製作しております。加えて、ベース用3Vバージョンも完成たのは上に書いたとおりです。スクロールして下をご覧ください。

【Ring Modulatorとは?】
 基本的には「原音をまったく違う音程にして出力する」という極悪非道のエフェクタです。アナログシンセのモジュールとして開発(?)され、鐘の音などを作るのに使われました。音屋としてはムチャクチャ面白いモジュールでしたので、私も多数製作し、効果音的な音作りには不可欠な存在でした。それを、よせばいいのにギター用として商品化したのが(もちろん)エレハモでした。今回のマシンの母体となった「フレケンシー・アナライザー」と、もう少しコントロール類を増やした「EH-5000」のラインナップがありました。元がシンセのモジュールですから、付けようと思えば、いくらでもコントロール類や入出力類は増やせます。でも、これまで「楽器用」として作った経験から、あまり煩雑にしても使いこなせないことがわかっていますので、最小必要限のパネル構成にしています。
 楽器用にしたことで、シンセとは違った使い方もしやすくなっています。たとえばギターやベースの音には多数の倍音があることに注目して、基音はあまりいじらず、倍音成分にだけエフェクトをかける、みたいな方法です。これには無限の応用がありますので、皆様で工夫してみてください。この例ですと、ファズなどのディストーション系では得られない奇妙な倍音が出て来て、非常に違和感(存在感)のあるサウンドも作れます。
 このページをご覧の皆様は、多分「リング・モジュレータ」の名前はご存知でしょうし、使ってみたいとも思われているでしょう。欲しがっている人は多いのです。それでは何故、これまでに発売された機種・流通した台数が少ないのでしょうか? 答えは単純明快、使いこなせるミュージシャンが、残念ながらとても少ないためと断言できます。使いこなすには創意工夫・試行錯誤が必須になります。多くのミュージシャンは、ここで断念してしまいます。更に言えば、初歩的な音響知識も必要といえば必要です。これで、ほぼ全員のミュージシャンが脱落します。まあ、一番大きな理由は、音程を変えるエフェクタですので、それをどう使っていいのかわからず、その後の努力もしない人が大半だったため、とも思われます。ですから必然的に流通台数が少ないのです。。 ということは、使いこなした人は「リングの鬼」になりますね。(次のマシンには「K-1」と名づけましょうか!)

【簡単な原理の解説】
 「ビート」という現象をご存知でしょうか? いえ、皆さんご存知のはずです。ギターをチューニングするとき、2本の弦の音程が違っていると「ビヨビヨ」みたいなウネリが生じます。あれがビートです。2本の弦のピッチ(周波数)が違うほど、ビートは早くなります。というのは、ビートの周波数は、2本の弦の周波数の「和と差」だからです。ここでは主に「差」の方を使います。
 リング・モジュレータは、まさにこの原理だけです。エフェクタ内部に「キャリア発生」というブロックを持ち、ここで(今回のマシンの場合)約80Hzから14kHzまでの周波数を発生させています。この信号と、入ってきた楽器の信号でビートを作り、ビートの成分だけを出力するのがリングです。ですから出力される信号の周波数(音程)は、入力された楽器の音程とはまったく違うものになります。
 回路で少し難しいのが、「信号音が入ったときだけ出力信号を出す」ところです。そうしないとキャリアの信号が出っぱなしになり、これは喧しくてしかたありません。で、バランスドモジュレータ(マルチプライヤ=乗算器ともいう)なる回路を用いて、キャリアの漏れ出しを最小限に抑えています。現実には「漏れ」をゼロにするのは難しく、このマシンでもいくらかは漏れ出しています(調整用のトリマが基板上にあります)。キャリアの周波数はSHIFTとFINEのVRで決めます。楽器の音程に近いところに合わせると、完全なリングの動作になり、とんでもない音程の音だけが出力されます。上に書いたような「倍音にかける」際には、キャリアの周波数を上げればいいのです。
 これは文章ですので、表現として難解になってしまっていますが、実際に試されれば(2晩くらい遊べば)大体の動作はマスターしていただけるでしょう。

【このマシンについて】
 まずは簡単な話から。名称のSuper Gong2の「2」とは、以前Handmade Project初版でSuper Gongというリングを作ったため、今回は「2代目」ということで付けた数字です。その回路構成は、現在市販されているムーグ氏設計のマシンに近く、外部キャリアの入力とか、信号レベルのゲイン調整なども付けていました。でも、多くのミュージシャンに貸したところ、誰もあまり使いませんでした。そこで、ver.2からはエレハモ路線に切り替えたわけです。無論、今でもムーグ氏のマシンと同等か、それ以上の機能のマシンも作れますが、そんなのを欲しい人は世界に10人くらいと思います(特注は受けます。高価です!)。蛇足ながら、現在市販されているリングは、ムーグ氏設計のマシンだけです。価格は5万円以上です。良いマシンですが、一般にはオーバースペックでしょう。
 では以下、問題等を個別に説明させていただきます。
「使いきれない」「うまく使えない」といったクレーム、それが理由の返品等にはお応えいたしかねます
 扱いが難しいエフェクタであることはご理解いただけたと思います。しかしそれでもオーダーされる「ギター小僧」もいるかもしれません。申し訳ありませんが、ユーザーの努力不足・知識不足によるクレームには、いくら何でも応じかねます。また、ご自分でお考えになればわかる質問には、お答えできないこともあります。的を射たご質問には誠実にお答えいたします。ご質問は必ずメールでお願いします。最近、電話の方が多くて、ちょっと困っています。
簡単なメンテ、キャリア関係の再調整はユーザー側で行なってください
 当店のお客様はご理解のある方ばかりなので、今までは一度もありませんでしたが、「ツマミが取れた」「ジャックの止めネジが緩んだ」程度のことで無償修理を要求される方も多いと聞きます(某BOSS関係者の話)。私たちは、その程度のメンテには対応いたしません。どうかご自分で直してください。その代わり、リクツを理解なさった上での改造機なら、もちろんメンテさせていただきます。(改造時のハンダ付け不良、なんていうのは勘弁してくださいね)
 キャリア漏れを最小にする半固定抵抗が基板上にあります(具体的には1496Nの1番14番ピン近くのSFRです)。問題が無ければ絶対に触らないでください。キャリア漏れが忍耐の限度を超えた場合、この半固定で最適なアジャストをお願いします。非常にシビアですが、測定器は不要ですから、どなたでも注意深く作業すれば3分で完了します。もう1個、半固定がありますが、こちらはあまり狂わないので、絶対に動かさないでください。キャリア発生のICを抜いての復旧作業になります。
AC100V仕様についてのご注意と言い訳
 本機の消費電流は、プラス側が35mA程度、マイナス側は20mA以下です。最近のデジタルエフェクタでは、この程度の消費電流ならアルカリの006P2本で済ませることが多いようです。とても無神経な設計ですね。電池代は客が払うのだからいい、とでも思っているのでしょう。私はイヤです。そこで、敢えて価格が上がるのも構わず、AC100V仕様としました。
 AC100Vは、いつも使っている電圧ですが、実は非常に危険です。死にます!燃えます!感電します! ケースを開けるのはご自由ですけれど、電源回りは(知識の無い方は)絶対に触れないでください。私たちには「お香典」の予算はありません。
 ケースをなるべくコンパクトにするため、定番のタカチTS-11を使っています。とても迷った上での選択でした。というのは、狭いケース内にAC100V(ノイズの元凶)と信号回路が同居することになるからです。大きなケースなら電源と信号基板を離せるのですが、TS-11では、まさに「触れんばかり」の近くに配置するしかありません。その結果として、様々な努力の甲斐もなく、ハムノイズ等が少々増加しています。もちろんS/Nの面では普通の楽器アンプより格段に上等ですけれど、電池式のエフェクタに比べるとノイズは多い方です。(ま、オリジナルのエレハモより良いと思いますが)
 どうしても気になる方は、電源だけ別ケースにして、TS-11から追い出すことも可能でしょう。この部分についてのインストラクションはいたしかねますので、知識のある方のみ、ご自分の責任でお試しください。改造が適切であれば補償の範囲内です。
出力信号の扱いにくさと対応策
 回路構成上、各部の信号レベル配置が普通のエフェクタとは違います。たとえばBLENDのVRでは、普通でしたらツマミの12時方向で、原音とエフェクト音が(聴感上)1:1で混ざるのが一般的です。このマシンでは敢えて無視しています。エフェクト音のレベルが、セッティングによって相当変化するためで、1:1の箇所など決められません。それならいっそ、エフェクト音を第一と考え、原音とのブレンドのしやすさは考慮していません(もちろん出来ますけど!)。パネルにもう1個VRを付けられるなら、原音とエフェクト音を専用のツマミでMIXできます。しかし、上に書いた電源部との位置関係等で断念しました。
 解決策としては、本機を普通のエフェクタとして扱わず、リング専用ユニットとお考えになってエフェクトシステムに組み込み、エフェクト音量の調整はミキサーで行なっていただくのが最良と思います。エフェクトのON/OFFはフットSWで完璧にできます。
 なお、エフェクトOFFで原音をフルテンで出した場合(まずしませんけど)、原音のレベルは(入力レベルの)約40倍になっています。強力な無歪ブースタとしても使えると言えば聞こえは良いですが、扱いにくくなることは否定できません。この面からもエフェクトシステムへの組み込みをお薦めします。
その他の一般的な事柄
*フィルタのSWは背面にあります。上にするとONです。サウンドは、かなりエグくローブースとされます。
*TS-11はアルミケースです。ジャンプ着地でのON/OFF切り替えは危険ですのでやめてください。普通に使う分には充分な強度です。
*LEDはエフェクトONの表示です。パワーONではありませんのでご注意ください。なお、本機にパワーSWはありません。コンセントに差せばパワーONです(電池では不可能な芸当)。したがって、本機をパワーONする際には、接続先のVRは絞っておいてください。フューズは、まず切れませんが、切れたら0.3〜0.5Aを入れてください。
*とにかく「フルテン」は禁物です。セッティングによっては予期せぬ爆音が出て楽器アンプのスピーカーを飛ばすこともあります。特にBLENDのVRは徐々に上げてください。

以下にSuper Gong2の内部をお見せします。天板に信号・キャリア系の全回路があり、電源は底板にマウントされているのがおわかりいただけます。

Super Gong内部



★FZ-1 [Fuzz-Tone] ファミリー★
現在、すべての機種が予約受付のみとなっています。納期は未定です。お問合せください。
ギター用FZ-1 完成品(3V版、1.5V版とも) 8500円 (送料390円) 製造停止中。ごめんなさい
  基板ユニット(3V版、1.5V版とも) 3500円 (送料120円) 予約受付中
ベース用FZ-1B 完成品(3V版、1.5V版は未定) 8500円 (送料390円) 未製品化。ごめんなさい
 基板ユニット(3V版のみ) 3500円 (送料120円) 予約受付中
[送料はいずれも定形外の場合]

3V版ギター用基板ユニット
 ギター用ユニット
 3V、1.5Vともほぼ同じです
ベース用基板ユニット
ベース用ユニット

【由来】
 イギリスに渡って有名になる前のジミヘンが、キングピンズというバンドにいた頃に愛用していたのが「Gibson-Maestro Fuzz Tone」、後のMaestro「FZ-1」というファズです。1963年か64年の製品ですから、量産ファズ第1号かもしれません(可能性大)。
 初期のストーンズも使っていたと思われます。というのは、サティスファクションのイントロのファズは、どうもFuzz Toneくさいのです。時代からしてもそうですし、あの独特の音は、このファズでしか出せないものです。
 次に書くように、このファズには2つのバージョンがあります。ジミヘンやストーンズがどちらのバージョンを使っていたかは定かではありません。いずれにせよ、60年代ファズの代表作なのは確かです。
 当時、もちろんICは開発されておらず、現在では当たり前の「シリコン・トランジスタ」もありませんでした。このファズに使われているのは「ゲルマニウム・トランジスタ」が3石。今ではゲルマ石は世界的に製造中止品。流通在庫しかありません(つまり貴重な石、ということ)。幸い、珍品堂の倉庫の中にゲルマ石が相当数ありますので、最終的には100人くらいの皆様にこのマシンを提供できるかと思います。(あと60台くらいでしょうか)

【2つのバージョン】
 ところで、Fuzu Tone = FZ-1 には、異なった2種類のバージョンが存在します。基本的な回路は同じですが、単V電池1本の1.5Vで動作するものと、電池2本の3V動作のものです。いずれにしても9V電池で動くエフェクタが当然と思っている我々には「異様な」シロモノですけど。
 今まで私(大塚)は、各種雑誌やオンラインで1.5Vバージョンばかり発表してきました。サウンドがメロウというか温かいというか、ゲルマの音がそのまま出てくるファズだったからです。(世の中に出回っているレプリカのFuzz Toneは、みな1.5V動作なのは面白いですねぇ! いえ、コピーされてとても光栄です!)
 今回、作ったのは「3Vバージョン」です。単V電池2本で動きます。サウンドは少し変わり、ちょっと元気になった印象です。といって、ゲルマの音であることに変わりは無く、そこらで売っているメーカー製の画一的なサウンドのマシンとは一線を画しています。ガレージメーカー製のレプリカとしても、非常に数少ない機種のはずです。1.5Vバージョンも作っています。

△ゲルマ回路では不可避な現象について▽
 どんなトランジスタにも起きることですが、温度が上がると素子内部の電流が流れやすくなります。逆に言えば、低温の状態では電流は流れにくくなります。FZ-1に使っている2SB77では、この現象がかなり極端に起き、周囲温度が20℃以下になると「ファズではなくなる」ことも相当な確率であります。石のバラツキで、たまには生き続けるマシンもあると思いますけれど、まずは「20℃以下では使えない」と思ってください。オリジナルのFAZZ TONEに断熱材が入っていた意味が、やっとわかりました。
 ご購入の皆様はホッカイロと毛布で冬場を乗り切った方が多かったようです。ホッカイロはパネル面に付けるほうが効果的です(基板がパネル裏なので)。

【レプリカ製作にあたって】
 このファズを作る前に、いつも困るのは「ケース」です。オリジナルのFuzz Toneは鉄の三角の箱に入っていて、とてもコピーしきれません。オリジナルのGibsonこれまで発表してきたのは「製作記事」ですから、再現性(正しく作れば必ず初期性能が得られる)を重視し、作り易さも考えて、いわば妥協しながらケースを選んでいました。今度は「完成品」なので、多少作りにくくても構わないわけです。
そこで、オリジナルのヘンな三角形は無理としても、リアパネルに2ボリューム、サイドに入出力というコンセプトは踏襲し、さらに小型に組んでみました。使用したのは、傾斜ケースとしては最小のタカチTS-1Sです(サイズ・重量は、100W・95D・45H、約230g…電池込み)。冒頭の写真がそれです。
 コントロールについても、オリジナル機はファズのかかりを調整するヴォリュームが使いづらかったため、少し工夫してスムーズな調整が出来るようにしました。サウンドはまったく変わっていませんのでご安心を。(俺はオリジナル通りの、使いにくい方がいい! という方には特注で対応します)
 このマシンでは、ファズのかかりを最少にするとコードも切れます。ディストーションとは一味違った「ファズのコード」です。ということは、非常に弱いファズも可能なわけで、原音かファズ音かわからなくなるといけませんから(そんな人、いないでしょうけど)エフェクト・オン時にLEDが点灯するようにしました。1.5V版では点灯は無理です。もちろんオリジナルにはLEDなど付いていません。
 ですから、厳密には「レプリカ」ではないと思います。サウンドは完全にレプリカですけれど、使い勝手は良くなっています。

【使用上のご注意】
まず「すべてのボリュームはフルテンでなければ気が済まない」ギター弾きの方は購入を断念してください……決して傲慢に書いているのではありません。そんな使い方では、まず音にならないからです。
FZ1正面パネル  古い設計のエフェクタは、付いているボリュームがすべて意味を持ち、それらを最適なセッティングにして「自分の音」を作るように設計されています。このマシンもそうです。
 リアパネルの2個のボリュームのうち、ATTACKというのがファズのかかり方を決めます。最少にすればコードも切れますし、最大では、まあドーショーモない音になります。ただ、このツマミを回すと音量も変化します。それをVOLIMEツマミで最適な音量にします。ですから、どちらか片方だけいじればいい、というものではありません。ヴィンテージ・エフェクタはみなそうです。
最初はベースには対応していませんでした。回路がギター専用の設計ですので、ベースを入れるとローの無い悲しい音になります。理屈では、簡単に「ベース用」も作れますから、今回の新製品となったわけです。(あまり「簡単」ではなかったなぁ)
アルミケースなのでジャンプ着地でのスイッチ切り替えはしないでください。ケースが「陥没」するかもしれません。といって、それほどヤワではありませんから、普通に使っていただければ、まったく問題はありません。仮に「陥没」すると、このマシンでは表面パネルの裏側に電池・プリント基板が超強力テープで固定してありますので、修理には多大な労力を要します(最初から作ったほうが早いですね)。
LEDはエフェクト・オン表示です。パワー・オンではありません。VOLUME表示とATTACKの間にある透明っぽいのがLEDです。エフェクト・オンで赤く光ります。このマシンのパワーは、出力ジャック(AMP表示)にプラグを差すことでオンになります。回路自体の消費電流は非常に小さく、LEDが無ければ電池は1年以上もちます。電流をくってくれるのがLEDです。回路電流の10倍以上も流れます。そこで、エフェクト・オン時のみ光るようにしました。本格生産(そんなもん、あるのか?)に入った際には、「LED無し」のオーダーもOKの予定です。ま、単にLEDに行っている2本の配線を切っても、光らなくなりますが……。
電池交換には少し気を付けてください。小さなケースにまとめるため、またオリジナル機の構造を少しでも継承するため、入出力ジャックは底板側面に付いています。マシンの内部電池交換は、パネル前後の4個のビスを外し、表面パネルをそっと上に引き抜いてから右側に置きます。左のような感じになります。このとき、パネル間を配線材が渡っています。頑丈にハンダづけしてありますが、あまり強引にやると切れることもあります。(本当は、この構造は大嫌いなのですが、小さくするため仕方ないのです)
 電池はアルカリをお薦めします。LEDが無ければ一番安いマンガンでも構いません。電池ホルダ、基板とも、このマシンではビス止めしていません。強力両面テープで固定しています。これまでの経験から、両面テープでも充分な強度が得られると考えたからです。もちろん、無理に剥がそうとすればハゲますが。


このページの文章・グラフィックすべての著作権は著作者(大塚明)に帰属します。事前に文書による承諾が無い限り、いかなる目的であっても、引用・転載等はお断りします。ご連絡いただければ、事情の許す限りご希望に添いますので、ぜひ事前連絡をお願いいたします。