
第4回大阪セミナ、めでたく終了しました 10月18日、東大阪布施にてセミナが開催されました。当日はお日柄も良く、お墓参りにも似合う気候でしたが、多くの方がセミナを選んでくださいました。内容・雰囲気等は近々レポートにして報告します。参加してくださった皆さん、ありがとうございました。来られなかった皆さん、次回ぜひお目にかかりましょう。
(2008年10月25日記)
過去のセミナの様子などは、以下のページでごらんください
●凶器エフェクタの会のポリシー、第1回セミナの予告と報告は、こちら
●第2回セミナの予告と報告は、こちら
●第3回セミナの報告はここに書いてあります。
●第1回目、第2回目、忘年会(?)の様子は写真中心の別サイト「報告所」でご覧になれます。
●連絡、ご質問などのために連絡用掲示板もあります。どなたでも書き込み可能です。ぜひお立ち寄り&書き込みを。
★FZ-1シリーズ数量限定ながら 再発売
★新機種 Fazz Factually 数量限定ながら 新発売お待たせいたしました。FZ-1シリーズ再発の目途が立ちました。ついでに、Fazz Factuallyという、どこかで聞いたことのあるような、ないような名前の新製品も完成! 喜ばしきことです。詳しい内容等についてはスクロールして下を見てください。
ご注文については、ほぼ即納ではありますが、いつ品切れになるかわからないため、一応メール(ここをクリック)にてご確認ください。さらに、これらの製品を中心に、自作のための小知識と基本を書いた
オンライン・マニュアルを新設しました。役に立つかもしれません。
●10年前の古「雑誌」、Analog, Sound and Elseの書庫を設けました。ページ一番下にリンクアイコンがあります●
お知らせ:私たちのブランド「Noah's Ark」と非常に良く似た「NoahSARK」または「NoahsARK」が楽器業界に登場しています。池部楽器店様の製品で、同社は2004年1月に「Noah's Ark」という商標の権利者となっています。この件に関し、先方様と話し合いをいたしました。内容と現在までの結果を、非常に長文ですが掲載いたします。ここからジャンプしてください。
とはいえ、私たちの製作物と混同される方がいるといけませんので、できましたら「あれは珍品堂製品じゃないよ」と多くの人にお伝えいただけるとありがたいです。
状況に変化があった場合には、なるべく早くまた報告いたします。(2005/03/06記)上記文書を掲載した後、池部楽器店から「今後一切話はしない」旨の通告を受けました。理由は、該当文書を公表したからであり、それによって池部楽器店は「傷ついた」からだそうです。米大統領ブッシュの倫理観が私たちには理解できないことなど、世の中には理解不能な感覚が沢山あります。そもそも、最初にクレームめいたメールを下さったのは先方です。SHUT OFFで問題が無いのであれば、これで全部解決と致します。私たちはNoah's Arkです。(2007/02/10記)
←ご注文の方法等は左のアイコンで ←ご質問等について ←販売する製品の補償 ←特注は無理、ということで
★Fazz Factually★
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完成基板ユニット 基板+パーツセット 試作機のパネルを見ていただければ、これがなんだかおわかりでしょう。ファズ、エフェクタというより「ギター用オモチャ」と言ったほうが適切かもしれません。自分で発振するのですから。完成品は異様に高価。でも中身はとても簡単。自作するしかないでしょう。
数量限定ではありますが、「完成基板ユニット」(左側)と「基板+パーツセット」(右側)を用意しました。
原型機にはある”エフェクト・オン”表示のLEDは付けない設計です。あれだけ喧しいサウンドで、オン/オフ表示は必要ないでしょう。どうしても付けたい人は、フットSWに9pを使って、抵抗を1本増やせば簡単です(質問は無し、でお願いします)。Fazz Fac. 完成基板ユニット 3500円 (送料込み)Fazz Fac. 基板+パーツセット 2500円 (送料込み)
最近また自作が流行っているようで、ニューカマーの方々も多いと思います。そこで、このFazz Fac.と、次のFZ-1の製作を中心にした「オンライン・マニュアル」を作りました。下の大きなアイコンで飛べます。
ざっと読んでいただければ「自作とはいかなるものか」や「どの程度簡単か(難しいか)」がお解かりになるはずです。いくらかでも参考にしていただければ幸いです。【発想と構造】
(信頼できる筋から聞いた話によれば)原型機の設計者は、Fazz Faithを作ろうとし、ゲルマ石のゲインが小さすぎたので(冬場だったのでしょう、多分)、アタマに1石のブースタを加えたといいます。そう言われてみれば、まさにその通りの回路で、スマートさは微塵も見当たりません。大胆さだけが印象に残ります。
しかし、エフェクタは結果オーライですから、もちろんこれでいいのです。5つのVRは、多すぎて操作性を悪くしているとも言えますが、一方で、どんな音でも作れて嬉しい(使えるレンジは決まっているけれど)、とも言えます。BOSSの機械ではないからこれでいいのでしょう。私個人の設計ポリシーとは異なるものの、サウンドが充分に過激なので、遊んでいて楽しいし、使いこなせば決定的な飛び道具になります。
Fazz Faithが元ならゲルマを使わなくてもいいだろう、とも思いました。時代によって、F.F.にはシリコン石の製品もあり、音は違いますが味は同じ。そこで、3石ともシリコンで試作してみました。定数変更の必要はあったものの、同じような音になりました。ゲルマより硬い感じではありましたが。この廉価版Fazz Fac.、リクエストが多ければ発表しましょう。
★FZ-1 [Fuzz-Tone] ファミリー★
完成基板ユニットのみです。基板+パーツセットはありません(どうしても欲しい方はお問い合わせを)
ギター用FZ-1 完成品(3V版、1.5V版とも) 8500円 (送料390円) 昔は作っていました。今はありません。ごめんなさい 基板ユニット(3V版、1.5V版とも) 3600円 (送料込み) 発売中 ベース用FZ-1B 完成品(3V版、1.5V版は未定) 8500円 (送料390円) 未製品化。ごめんなさい 基板ユニット(3V版のみ) 3600円 (送料込み) 発売中
ギター用ユニット
3V、1.5Vともほぼ同じです
ベース用ユニット
パーツセットが無い理由:基板をなるべく小さくするため、抵抗は立てて取り付けています。その他のパーツ間隔も狭くなっています。初心者の方には非常に作りにくい基板です。基板で間違えると、最初から全部やり直しになり、基板を直しているうちにパターンを剥がす事故も起こります。そういったリスクを考えて、完成基板のみの提供とさせていただきました。 【由来】
イギリスに渡って有名になる前のジミヘンが、キングピンズというバンドにいた頃に愛用していたのが「Gibson-Maestro Fuzz Tone」、後のMaestro「FZ-1」というファズです。1963年か64年の製品ですから、量産ファズ第1号かもしれません(可能性大)。
初期のストーンズも使っていたと思われます。というのは、サティスファクションのイントロのファズは、どうもFuzz Toneくさいのです。時代からしてもそうですし、あの独特の音は、このファズでしか出せないものです。
次に書くように、このファズには2つのバージョンがあります。ジミヘンやストーンズがどちらのバージョンを使っていたかは定かではありません。いずれにせよ、60年代ファズの代表作なのは確かです。
当時、もちろんICは開発されておらず、現在では当たり前の「シリコン・トランジスタ」もありませんでした。このファズに使われているのは「ゲルマニウム・トランジスタ」が3石。今ではゲルマ石は世界的に製造中止品。流通在庫しかありません(つまり貴重な石、ということ)。珍品堂の倉庫には、まだゲルマ石がありますので、上のFazz Factuallyと合わせて、在庫がある間は提供するつもりでおります。【2つのバージョン+ベース用】
ところで、Fuzu Tone = FZ-1 には、異なった2種類のバージョンが存在します。基本的な回路は同じですが、一部の抵抗定数が違い、単V電池1本の1.5Vで動作するものと、電池2本の3V動作のものです。いずれにしても9V電池で動くエフェクタが当然と思っている我々には「異様な」シロモノですけど。
今まで私(大塚)は、各種雑誌やオンラインで1.5Vバージョンばかり発表してきました。サウンドがメロウというか温かいというか、ゲルマの音がそのまま出てくるファズだったからです。(世の中に出回っているレプリカのFuzz Toneは、みな1.5V動作なのは面白いですねぇ! いえ、コピーされてとても光栄です!)
今回、作ったのは「3Vバージョン」です。単V電池2本で動きます。サウンドは少し変わり、ちょっと元気になった印象です。といって、ゲルマの音であることに変わりは無く、そこらで売っているメーカー製の画一的なサウンドのマシンとは一線を画しています。ガレージメーカー製のレプリカとしても、非常に数少ない機種のはずです。上の写真のように、ギター用として「1.5V」と「3V」の2種類を用意しました。2種類の大きな違いは音ではなく(もちろん少しは違いますが)、3V版ではエフェクト・オンのLEDが点灯可能です。1.5V版ではLEDは点きませんが、エフェクト・オフ時に、いわゆるトゥルースルーにすることもできます(6pのフットSWで。結線方法は各自考えてください)。
ギター用を発売後、何人かの方から「ベース用はないの?」という質問というより催促のお問い合わせをいただきました。そのようなジミヘンの時代に無かったものを作る気はさらさら無かったのですが、試しにやってみると・・・・・案外良かったのです。試行錯誤した結果、変更点は実にシンプルで、入出力のカップリング・コンデンサの定数変更だけ。これでベース用になります。催促(恫喝?)し続けたK氏が「FZ-1B」と命名してくれました。
FZ-1Bには3V版しかありません。ベースの大振幅信号を扱うには、それなりに電源電圧が高い必要があるからです。もっともファズですから、電源電圧でクリップして歪むのも許されるのかもしれませんが、あまりに露骨だとFazz Toneではなくなってしまいます。1.5V版は断念しました。ギターにFZ-1Bをつなぐと、当然ながらローが張り出してきます。あるいはお好きな方もいるかも。しかし、元祖Fazz Toneのサウンドではなくなります。それを承知の上でお使いになるなら、また、柔らかいローの歪みをお探しなら、ギター+FZ-1Aも良い組み合わせだと感じています。
△ゲルマ回路では不可避な現象について▽
どんなトランジスタにも起きることですが、温度が上がると素子内部の電流が流れやすくなります。逆に言えば、低温の状態では電流は流れにくくなります。FZ-1に使っている2SB77では、この現象がかなり極端に起き、周囲温度が20℃以下になると「ファズではなくなる」ことも相当な確率であります。石のバラツキで、たまには生き続けるマシンもあると思いますけれど、まずは「20℃以下では使えない」と思ってください。オリジナルのFAZZ TONEに断熱材(保温材)が入っていた意味が、やっとわかりました。
ご購入の皆様はホッカイロと毛布で冬場を乗り切った方が多かったようです。ホッカイロはパネル面に付けるほうが効果的です(基板がパネル裏なので)。【レプリカ製作にあたって】
(この項以下、完成品を発売していたときのコメントです。皆様の製作上の注意・使用上の注意でもありますので、あえて残します)
このファズを作る前に、いつも困るのは「ケース」です。オリジナルのFuzz Toneは鉄の三角の箱に入っていて、とてもコピーしきれません。これまで発表してきたのは「製作記事」ですから、再現性(正しく作れば必ず初期性能が得られる)を重視し、作り易さも考えて、いわば妥協しながらケースを選んでいました。今度は「完成品」なので、多少作りにくくても構わないわけです。
そこで、オリジナルのヘンな三角形は無理としても、リアパネルに2ボリューム、サイドに入出力というコンセプトは踏襲し、さらに小型に組んでみました。使用したのは、傾斜ケースとしては最小のタカチTS-1Sです(サイズ・重量は、100W・95D・45H、約230g…電池込み)。冒頭の写真がそれです。
コントロールについても、オリジナル機はファズのかかりを調整するヴォリュームが使いづらかったため、少し工夫してスムーズな調整が出来るようにしました。サウンドはまったく変わっていませんのでご安心を。(俺はオリジナル通りの、使いにくい方がいい! という方には特注で対応します)
このマシンでは、ファズのかかりを最少にするとコードも切れます。ディストーションとは一味違った「ファズのコード」です。ということは、非常に弱いファズも可能なわけで、原音かファズ音かわからなくなるといけませんから(そんな人、いないでしょうけど)エフェクト・オン時にLEDが点灯するようにしました。1.5V版では点灯は無理です。もちろんオリジナルにはLEDなど付いていません。
ですから、厳密には「レプリカ」ではないと思います。サウンドは完全にレプリカですけれど。【使用上のご注意】
まず「すべてのボリュームはフルテンでなければ気が済まない」ギター弾きの方は購入を断念してください……決して傲慢に書いているのではありません。そんな使い方では、まず音にならないからです。
古い設計のエフェクタは、付いているボリュームがすべて意味を持ち、それらを最適なセッティングにして「自分の音」を作るように設計されています。このマシンもそうです。
リアパネルの2個のボリュームのうち、ATTACKというのがファズのかかり方を決めます。最少にすればコードも切れますし、最大では、まあドーショーモない音になります。ただ、このツマミを回すと音量も変化します。それをVOLIMEツマミで最適な音量にします。ですから、どちらか片方だけいじればいい、というものではありません。ヴィンテージ・エフェクタはみなそうです。最初はベースには対応していませんでした。オリジナルの回路はギター専用の設計ですので、FZ-1もベースを入れるとローの無い悲しい音になります。理屈では、簡単に「ベース用」も作れますから、FZ-1Bになったわけです。(あまり「簡単」ではなかったなぁ)
アルミケースなのでジャンプ着地でのスイッチ切り替えはしないでください。ケースが「陥没」するかもしれません。といって、それほどヤワではありませんから、普通に使っていただければ、まったく問題はありません。仮に「陥没」すると、このマシンでは表面パネルの裏側に電池・プリント基板が超強力テープで固定してありますので、修理には多大な労力を要します(最初から作ったほうが早いですね)。
LEDはエフェクト・オン表示です。パワー・オンではありません。VOLUME表示とATTACKの間にある透明っぽいのがLEDです。エフェクト・オンで赤く光ります。このマシンのパワーは、出力ジャック(AMP表示)にプラグを差すことでオンになります。回路自体の消費電流は非常に小さく、LEDが無ければ電池は1年以上もちます。電流をくってくれるのがLEDです。回路電流の10倍以上も流れます。そこで、エフェクト・オン時のみ光るようにしました。本格生産(そんなもん、あるのか?)に入った際には、「LED無し」のオーダーもOKの予定です。ま、単にLEDに行っている2本の配線を切っても、光らなくなりますが……。
電池交換には少し気を付けてください。小さなケースにまとめるため、またオリジナル機の構造を少しでも継承するため、入出力ジャックは底板側面に付いています。
電池交換は、パネル前後の4個のビスを外し、表面パネルをそっと上に引き抜いてから右側に置きます。左のような感じになります。このとき、パネル間を配線材が渡っています。頑丈にハンダづけしてありますが、あまり強引にやると切れることもあります。(本当は、この構造は大嫌いなのですが、小さくするため仕方ないのです)
電池はアルカリをお薦めします。LEDが無ければ一番安いマンガンでも構いません。電池ホルダ、基板とも、このマシンではビス止めしていません。強力両面テープで固定しています。これまでの経験から、両面テープでも充分な強度が得られると考えたからです。もちろん、無理に剥がそうとすればハゲますが。
★SUPER GONG2 (Ring Modulator)★
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ごめんなさい!予定台数が完売しました。
製作する余裕ができ次第、受注を再開いたします。
と、言いたいのですが、過去記事と思ってください。完成品のみの販売でした。 価格:27000円
[仕様]
電源:AC100V。電源回路内蔵。±15V動作。
ケース:タカチTS-11
適合入力:ギター/ベース出力およびキーボード類の(絞った)出力
コントロール:キャリア周波数調整用SHIFTとFINE、原音ブレンド用BLEND、
エフェクトON/OFFフットSW、ローブーストフィルタ
使用IC:キャリア発生=8038CC、バランスドモジュレータ=1496N、他4558
キャリア周波数:約80Hz〜14kHz(サイン波)
フィルタ:エレハモ風ローブースト、ON/OFF可その他はキリがないのでここまで。ご不明の点はご質問ください。
エレハモのフレケンシー・アナライザーの構成を継承した、楽器用としては多分最も過激なリングです。
昔、アナログシンセを試行錯誤で作っていた頃から、リング・モジュレータには執り付かれていました。ま、それ以前にもSSBの送信機製作で似たような(動作原理は同じ)ものを作ってはいましたが、これがモロ低周波になり、「音程を変える」エフェクタ、しかも「どんな音程になるかわからない」スリル満点のエフェクタになると、誰が作らずにいられましょうか? で、もちろんHnadmade Projectの初版でも作りましたし、ver.2でもエレハモのコピーを試みました。今回のマシンはver.2マシンのリメイクとも言えるものです。設計意図として、原音にはあまり注目せず、エフェクト音を得ることだけを主眼としています。
ですから、使い方にもよりますが、完全にリングの音にした場合にはメロディーは弾けません。効果音の音源として使うなら最高です。ギターでの使用を前提に設計したものの、結果としてベースでも(ベースの方が?)面白い効果が得られます。でも、リングのチューンを外すと、結構まともなエフェクタになります(メロも弾けます)。ファズに近い音色ながら、ファズともEQ系とも違う独特のバリエーションが作れます。どう使うかはユーザーの皆様にお任せします。100人が100通りの使い方をなさると思いますよ。
価格は27000円、高いですねぇ!決めた自分でも呆れますが、使用パーツ自体が高価で、製作の手間(1台につき3日程度)を考慮すると、こうなってしまいます。設計・試作の、いわば開発費は入っておりません(これは道楽の部分ですから)。そんなわけで高価格はお許しください。
さらに「数量限定」でもあります。もうICが無いのです。幸いなことにIC(8038CC)が10個ほど追加入手できましたので、7月13日現在、あと10台は製作可能です。その後は……わかりません。次期バージョンではICが変わり、さらに10台程度なら製作可能です。実は、その次のバージョンも試作中で、使用ICを米国から輸入できれば、数量無制限で作れます(ただし回路構成は変わります)。
詳細は以下の本文をご参照ください。なお、FZ-1は3V版、1.5V版とも、基板ユニットのみ継続して製作しております。加えて、ベース用3Vバージョンも完成たのは上に書いたとおりです。スクロールして下をご覧ください。【Ring Modulatorとは?】
基本的には「原音をまったく違う音程にして出力する」という極悪非道のエフェクタです。アナログシンセのモジュールとして開発(?)され、鐘の音などを作るのに使われました。音屋としてはムチャクチャ面白いモジュールでしたので、私も多数製作し、効果音的な音作りには不可欠な存在でした。それを、よせばいいのにギター用として商品化したのが(もちろん)エレハモでした。今回のマシンの母体となった「フレケンシー・アナライザー」と、もう少しコントロール類を増やした「EH-5000」のラインナップがありました。元がシンセのモジュールですから、付けようと思えば、いくらでもコントロール類や入出力類は増やせます。でも、これまで「楽器用」として作った経験から、あまり煩雑にしても使いこなせないことがわかっていますので、最小必要限のパネル構成にしています。
楽器用にしたことで、シンセとは違った使い方もしやすくなっています。たとえばギターやベースの音には多数の倍音があることに注目して、基音はあまりいじらず、倍音成分にだけエフェクトをかける、みたいな方法です。これには無限の応用がありますので、皆様で工夫してみてください。この例ですと、ファズなどのディストーション系では得られない奇妙な倍音が出て来て、非常に違和感(存在感)のあるサウンドも作れます。
このページをご覧の皆様は、多分「リング・モジュレータ」の名前はご存知でしょうし、使ってみたいとも思われているでしょう。欲しがっている人は多いのです。それでは何故、これまでに発売された機種・流通した台数が少ないのでしょうか? 答えは単純明快、使いこなせるミュージシャンが、残念ながらとても少ないためと断言できます。使いこなすには創意工夫・試行錯誤が必須になります。多くのミュージシャンは、ここで断念してしまいます。更に言えば、初歩的な音響知識も必要といえば必要です。これで、ほぼ全員のミュージシャンが脱落します。まあ、一番大きな理由は、音程を変えるエフェクタですので、それをどう使っていいのかわからず、その後の努力もしない人が大半だったため、とも思われます。ですから必然的に流通台数が少ないのです。。 ということは、使いこなした人は「リングの鬼」になりますね。(次のマシンには「K-1」と名づけましょうか!)【簡単な原理の解説】
「ビート」という現象をご存知でしょうか? いえ、皆さんご存知のはずです。ギターをチューニングするとき、2本の弦の音程が違っていると「ビヨビヨ」みたいなウネリが生じます。あれがビートです。2本の弦のピッチ(周波数)が違うほど、ビートは早くなります。というのは、ビートの周波数は、2本の弦の周波数の「和と差」だからです。ここでは主に「差」の方を使います。
リング・モジュレータは、まさにこの原理だけです。エフェクタ内部に「キャリア発生」というブロックを持ち、ここで(今回のマシンの場合)約80Hzから14kHzまでの周波数を発生させています。この信号と、入ってきた楽器の信号でビートを作り、ビートの成分だけを出力するのがリングです。ですから出力される信号の周波数(音程)は、入力された楽器の音程とはまったく違うものになります。
回路で少し難しいのが、「信号音が入ったときだけ出力信号を出す」ところです。そうしないとキャリアの信号が出っぱなしになり、これは喧しくてしかたありません。で、バランスドモジュレータ(マルチプライヤ=乗算器ともいう)なる回路を用いて、キャリアの漏れ出しを最小限に抑えています。現実には「漏れ」をゼロにするのは難しく、このマシンでもいくらかは漏れ出しています(調整用のトリマが基板上にあります)。キャリアの周波数はSHIFTとFINEのVRで決めます。楽器の音程に近いところに合わせると、完全なリングの動作になり、とんでもない音程の音だけが出力されます。上に書いたような「倍音にかける」際には、キャリアの周波数を上げればいいのです。
これは文章ですので、表現として難解になってしまっていますが、実際に試されれば(2晩くらい遊べば)大体の動作はマスターしていただけるでしょう。【このマシンについて】
まずは簡単な話から。名称のSuper Gong2の「2」とは、以前Handmade Project初版でSuper Gongというリングを作ったため、今回は「2代目」ということで付けた数字です。その回路構成は、現在市販されているムーグ氏設計のマシンに近く、外部キャリアの入力とか、信号レベルのゲイン調整なども付けていました。でも、多くのミュージシャンに貸したところ、誰もあまり使いませんでした。そこで、ver.2からはエレハモ路線に切り替えたわけです。無論、今でもムーグ氏のマシンと同等か、それ以上の機能のマシンも作れますが、そんなのを欲しい人は世界に10人くらいと思います(特注は受けます。高価です!)。蛇足ながら、現在市販されているリングは、ムーグ氏設計のマシンだけです。価格は5万円以上です。良いマシンですが、一般にはオーバースペックでしょう。
では以下、問題等を個別に説明させていただきます。
「使いきれない」「うまく使えない」といったクレーム、それが理由の返品等にはお応えいたしかねます
扱いが難しいエフェクタであることはご理解いただけたと思います。しかしそれでもオーダーされる「ギター小僧」もいるかもしれません。申し訳ありませんが、ユーザーの努力不足・知識不足によるクレームには、いくら何でも応じかねます。また、ご自分でお考えになればわかる質問には、お答えできないこともあります。的を射たご質問には誠実にお答えいたします。ご質問は必ずメールでお願いします。最近、電話の方が多くて、ちょっと困っています。
簡単なメンテ、キャリア関係の再調整はユーザー側で行なってください
当店のお客様はご理解のある方ばかりなので、今までは一度もありませんでしたが、「ツマミが取れた」「ジャックの止めネジが緩んだ」程度のことで無償修理を要求される方も多いと聞きます(某BOSS関係者の話)。私たちは、その程度のメンテには対応いたしません。どうかご自分で直してください。その代わり、リクツを理解なさった上での改造機なら、もちろんメンテさせていただきます。(改造時のハンダ付け不良、なんていうのは勘弁してくださいね)
キャリア漏れを最小にする半固定抵抗が基板上にあります(具体的には1496Nの1番14番ピン近くのSFRです)。問題が無ければ絶対に触らないでください。キャリア漏れが忍耐の限度を超えた場合、この半固定で最適なアジャストをお願いします。非常にシビアですが、測定器は不要ですから、どなたでも注意深く作業すれば3分で完了します。もう1個、半固定がありますが、こちらはあまり狂わないので、絶対に動かさないでください。キャリア発生のICを抜いての復旧作業になります。
AC100V仕様についてのご注意と言い訳
本機の消費電流は、プラス側が35mA程度、マイナス側は20mA以下です。最近のデジタルエフェクタでは、この程度の消費電流ならアルカリの006P2本で済ませることが多いようです。とても無神経な設計ですね。電池代は客が払うのだからいい、とでも思っているのでしょう。私はイヤです。そこで、敢えて価格が上がるのも構わず、AC100V仕様としました。
AC100Vは、いつも使っている電圧ですが、実は非常に危険です。死にます!燃えます!感電します! ケースを開けるのはご自由ですけれど、電源回りは(知識の無い方は)絶対に触れないでください。私たちには「お香典」の予算はありません。
ケースをなるべくコンパクトにするため、定番のタカチTS-11を使っています。とても迷った上での選択でした。というのは、狭いケース内にAC100V(ノイズの元凶)と信号回路が同居することになるからです。大きなケースなら電源と信号基板を離せるのですが、TS-11では、まさに「触れんばかり」の近くに配置するしかありません。その結果として、様々な努力の甲斐もなく、ハムノイズ等が少々増加しています。もちろんS/Nの面では普通の楽器アンプより格段に上等ですけれど、電池式のエフェクタに比べるとノイズは多い方です。(ま、オリジナルのエレハモより良いと思いますが)
どうしても気になる方は、電源だけ別ケースにして、TS-11から追い出すことも可能でしょう。この部分についてのインストラクションはいたしかねますので、知識のある方のみ、ご自分の責任でお試しください。改造が適切であれば補償の範囲内です。
出力信号の扱いにくさと対応策
回路構成上、各部の信号レベル配置が普通のエフェクタとは違います。たとえばBLENDのVRでは、普通でしたらツマミの12時方向で、原音とエフェクト音が(聴感上)1:1で混ざるのが一般的です。このマシンでは敢えて無視しています。エフェクト音のレベルが、セッティングによって相当変化するためで、1:1の箇所など決められません。それならいっそ、エフェクト音を第一と考え、原音とのブレンドのしやすさは考慮していません(もちろん出来ますけど!)。パネルにもう1個VRを付けられるなら、原音とエフェクト音を専用のツマミでMIXできます。しかし、上に書いた電源部との位置関係等で断念しました。
解決策としては、本機を普通のエフェクタとして扱わず、リング専用ユニットとお考えになってエフェクトシステムに組み込み、エフェクト音量の調整はミキサーで行なっていただくのが最良と思います。エフェクトのON/OFFはフットSWで完璧にできます。
なお、エフェクトOFFで原音をフルテンで出した場合(まずしませんけど)、原音のレベルは(入力レベルの)約40倍になっています。強力な無歪ブースタとしても使えると言えば聞こえは良いですが、扱いにくくなることは否定できません。この面からもエフェクトシステムへの組み込みをお薦めします。
その他の一般的な事柄
*フィルタのSWは背面にあります。上にするとONです。サウンドは、かなりエグくローブースとされます。
*TS-11はアルミケースです。ジャンプ着地でのON/OFF切り替えは危険ですのでやめてください。普通に使う分には充分な強度です。
*LEDはエフェクトONの表示です。パワーONではありませんのでご注意ください。なお、本機にパワーSWはありません。コンセントに差せばパワーONです(電池では不可能な芸当)。したがって、本機をパワーONする際には、接続先のVRは絞っておいてください。フューズは、まず切れませんが、切れたら0.3〜0.5Aを入れてください。
*とにかく「フルテン」は禁物です。セッティングによっては予期せぬ爆音が出て楽器アンプのスピーカーを飛ばすこともあります。特にBLENDのVRは徐々に上げてください。以下にSuper Gong2の内部をお見せします。天板に信号・キャリア系の全回路があり、電源は底板にマウントされているのがおわかりいただけます。
Analog,Soud and Else 全巻です。下のアイコンをクリックするとメニューページに行きます。
このページの過去の雑文
「ver.3情報」(ホントに出るのか?ver.3)
「思わぬ波紋」
もサーバ空間に余裕があるので残しておきます。お暇な方は読みに行ってください。
このページの文章・グラフィックすべての著作権は著作者(大塚明)に帰属します。事前に文書による承諾が無い限り、いかなる目的であっても、引用・転載等はお断りします。ご連絡いただければ、事情の許す限りご希望に添いますので、ぜひ事前連絡をお願いいたします。