まずは「お礼申し上げます」

 もう、実にビックリしています。珍品堂も私も、世界からすっかり忘れ去られた、と思っていたのです。ところが、世の中には執念深い、あっゴメン、まったくもって研究熱心な方が大勢いらっしゃるようで、珍品堂と主人代理を応援してくださるメールが30通以上届きました。ありがとう!!
 同時に、これでは「止めるに辞められない」(この字でいいのかな?)状態になったことを自覚しました。A面のDISK DIGと同時並行で、シコシコと続ける覚悟をいたしました。これも皆様のご支援(プレッシャーとも言う)のお陰です。忙しくはなりますが、本人は充分に楽しんでおります。どうせいつかは死ぬのですから、人生、楽しく生きなきゃ、と常々思っておりまして、その「楽しみ」のタネが増えました。
 いただいたメールのほとんど全部に書かれていたのは「ハンドメイド・プロジェクトver.2を入手したい」、あるいは「ver.3は出るのか?」といった意味のことです。うううう、参ったなあ、マジで……。
 そもそも「ver.2」は1万部の印刷でした。ところが版元の不条理な仕打ちによって、実売されたのは2000部程度と思われます。(注:妙なことをしたのは版元の「会社」であって、ギターマガジン編集部ではありません。編集部は販売継続を望んでいました) ですから、所持されている方は発売と同時に購入されたか、何らかの運命の悪戯で手に入れられたのだと思います。これ、状況としてはヒドい話ですね。残りの8000部は、かわいそうに裁断されたようです。

それで、どうするか?

 結論として、(お約束は出来ませんよ)「ver.3を作ろう」という方向になりました。まあ以前からver.2の復刻を考えていたのですが、単純な「復刻」ではつまんないですし、改訂版にするにしても明確な方針を思いつけませんでした。出版を引き受けてくれる版元もあるかどうか……でしたし。つまり、腰が引けていたわけです。
 今、腰はグッと前に出ています(ヘンな想像はしないこと)。版元には交渉すればいいのです。私の本を編集してくれているO氏も「やろうよ!」と言っています。多分、小沢氏もマニアックな面で総力応援をしてくれるでしょう。手下の若手連中も大賛成です。これだけ条件が揃っていて、出さない手はありませんよね。
 内容は、ver.2の残すべき部分はしっかり残して、全体として「ヴィンテージ復刻」と「ヘンな音の追求」になります。もちろん全部アナログ。初心者の皆様に作りやすいマシンも盛り込みます。構想は既にアタマの中で完成していますから、あとは作ればいいだけ、と言うのは簡単ですけど……。
 私はミック・ジャガーより少し若いだけの老年になってしまいました。なりたくてなったのではありません(皆さんも、いずれそうなります)。気持ちだけは17歳のままですが、視力と体力の衰えは、モーニング娘がカラッペタなのが誰にもわかるように、隠しおおせるものではありません(的確な比喩ですね)。
 正直に言いましょう。ver.2を作った頃に比べて、1日の作業量は半分くらいになっています。自分でもジレったくて仕方ありません。おまけに、ここ半年くらい血圧がヤバく(体重56kgでも歳とともに血圧は上がります)、悪性コレステロールも多めです。「ver.3を作った、そしたら死んだ」も多少はカッコいいにしても、できればもう少し生きて、マトモな音楽の復権を、この目と耳で感じたいのです!

アテにならない予定ですが

 完成まで1年間を目途と考えています。専業になれば、もう少し早まりますが、現在やっている「商品開発」の仕事も面白いので続けたいのです(わがままだなぁ)。もちろん「主たる収入の確保」の意味もあります。ですから、ちょっと長目の予定で勘弁してください。
 で、皆様にもし「ver.3についてのアイディア」や、具体的ではなくても何かご要望とか(その他何でも)がございましたらメールいただけますか?na@diskdig.com メールを下さった皆様全員にお返事を書けるかどうか、こんな状態なのでお約束はできませんが、必ずきちんと読ませていただきます。よろしく!です。
 時期が来ましたら、版元にメール攻勢をかけていただくかもしれません。とても強力な援護射撃になります。今のところ版元は「電気実用講座」を出してくれている洋泉社と、勝手に想定しています(まだ全然相談していません)。そのときにも「よろしく!」です。

 今、ダイナマイツの「トンネル天国」を聴きながら、この文章を書いています。コレですね、ファズは!
 やっぱり作ろうver.3! どうかご支援ください。

2003年3月16日
大塚 明 記



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このページから引用する人はいないと思いますが、一応、文章の著作権は主張しておきますね。
ご心配の方がいらっしゃるといけないので書いておきます。ハンドメイド・プロジェクト関連のすべての著作権・版権は私が所持しています。これは該当版元の弁護士からの手紙で確認可能です。ご安心ください。